Black Card I株式会社 CMOの児玉と申します。
ラグジュアリーカードは、日本で初めてMastercard®最上位カード「World Elite™ Mastercard®」を採用し、世界80以上の特許を取得した日本初の縦型金属カードを発行しています。
ここにしかないエクスクルーシブな体験で⼈⽣を最大限に充実させたいと願うアクティブで忙しい方々のライフスタイルをサポートする、他にはない体験価値を提供する、唯一無二のプレミアムカードを提供しています。
当社の商品は、経営者や高年収層といったハイクラスな層を主なターゲットとしているため、広告出稿に際しては常にメディアの質や文脈を重視し、慎重に選定してきました。
従来はデジタル広告を中心に展開してきましたが、より広く認知を拡大していくという点で課題感も感じていました。
そうした中で、Mastercardアンバサダーであるリオネル・メッシを起用した広告キャンペーンを実施するタイミングにあわせて、タクシーサイネージメディア「GROWTH」の活用を検討。都内を中心に、経営者層やビジネスパーソンに対して、効率的にリーチする手段として非常に親和性が高いと判断し、導入に至りました。
出稿期間 |2024年8月5日〜12月22日
メニュー |広告枠 RIDE VIEW、BUSINESS VIEW、ECONOMY VIEW、PAYMENT VIEW
メディアタイアップ枠(HEADLIGHT) ZONE BUSINESS、ZONE ECONOMY
リオネル・メッシという世界的なアンバサダーを起用するにあたって、単なるブランド認知にとどまらず、視聴者にサービスの魅力や価値をしっかりと理解していただけるような構成を意識しました。
特にタクシーの車内という視聴環境において、限られた移動時間の中でいかに印象を残すかが重要です。そこで、純広告に加え、移動時間の情報番組「HEADLIGHT」のタイアップコンテンツを活用しました。「HEADLIGHT」では、実際のカード会員のリアルな体験談を通じて、より生活の中でカードの利用イメージが湧くようなメッセージを伝えることを重視しました。
結果「HEADLIGHT」も併用することで、広告的な情報訴求だけでなく、ユーザーの声を通して信頼感や説得力を高めることができたと感じています。
自社の主観で商品やサービスの魅力を語るだけでは、一方通行なコミュニケーションになってしまうこともありますが、「HEADLIGHT」で実際のカード会員様にご出演いただき、満足している点や感じている価値を“ご自身の言葉”で語っていただいたことで、非常に説得力のあるメッセージに仕上がったと感じています。
リアルな声ならではの熱量や説得力は、私たちがどれだけ言葉を尽くしても届かない部分を補ってくれると再認識しました。視聴者にとっても、実際にサービスを利用している方の言葉だからこそ、より自然に共感し、興味を持っていただけたのではないかと思います。
タクシー広告は“ターゲット層に対して深く、確実にアプローチできるメディア”として以前から評判を耳にしていましたが、実際に出稿してみて、その影響力の大きさを強く実感しました。
当社ではこれまでもデジタル広告に大きな予算を投じてきましたが、顧客や取引先から「広告を見た」という直接的な声をいただく機会は多くありませんでした。それに対して、タクシー広告では明らかに関係者からの反応が異なり、出稿直後から複数のリアクションをいただきました。
例えば、ある大手新聞社の金融担当記者の方が広告を目にされ、「事業に勢いを感じた」として取材の申し込みをいただきました。また、著名な俳優の方から「広告を見ました」との声をいただくなど、これまでなかなか接点を持てなかった層にも確実に届いていると感じています。
デジタルでは届きにくかった層に確実にリーチできたことは、ブランド認知の「質」を高めるうえでも、大きな成果だったと捉えています。
また、今回は動画に加えてRIDE VIEWとPAYMENT VIEWも活用させていただきました。いずれのメニューも乗降車のタイミングで必ず目にする静止画広告であり、画面オフもできないため、印象値が高く、非常に価値のあるメニューだと感じました。
特にPAYMENT VIEWは、乗客が決済のタイミングで必ず画面を注視するため、その瞬間にメッセージを届けられる点で印象に残りやすく、ブランド認知の定着や再想起にも効果的です。
RIDE VIEWについては、乗車直後に一番最初に目に入るため、強く印象に残りやすいうえに、広告への抵抗感も少なく、好意的な印象形成にもつながりやすいと感じました。
本編の動画広告と静止画広告を連動させたことで、多角的な情報訴求ができ、サービスの認知向上と内容理解の促進につながったと考えています。


タクシー広告は、明確な数値で成果を把握しやすいデジタル広告とは異なり、直接的なアクセス数や申し込み数の変化だけで効果や価値を判断するのは難しい側面もあります。特に、普段からある程度デジタル広告に投資している企業にとっては、横並びでの単純な効果比較はしづらいかもしれません。
しかし、実際にリーチした方々の認知度や印象へのインパクトは非常に大きく、商品やサービスに対する理解・信頼感の醸成、そして最終的なコンバージョンへのアシスト効果を強く感じています。また、BtoB商材において重要な意思決定層との接点づくりやブランドの格を引き上げていくという観点でも、デジタル広告では得られない複合的な効果があると実感しました。
タクシー広告は「数値に表れにくいが、ターゲット層に確実に届いている実感がある」メディアです。認知や信頼形成を重視する企業にとっては、非常に投資価値のある選択肢だと思います。
今後のマーケティングでは、単なる情報の発信にとどまらず、ターゲットごとに最適な文脈で届けていく“質”のコミュニケーションがますます重要になると考えています。特に当社のように特定のセグメントに向けた商品を展開している場合、限られたタッチポイントをいかに有効活用するかがカギになります。
タクシー広告については、今後、乗車ユーザーの性別・年代・インバウンド需要などをもとに広告を出し分けるような仕組みが進化していくことで、よりターゲティング精度が高まり、広告効果の最大化が図れると期待しています。
リアルな場での広告でありながら、デジタルのような柔軟な出し分けができるようになることで、活用の幅も一層広がるのではないでしょうか。