株式会社キーワードマーケティング代表取締役社長の瀧沢貴浩です。弊社は2004年創業、1,400社以上の支援実績のある運用型広告に特化した広告代理店で、2022年12月に、世界6位、アジアNo1*のPRエージェンシーのベクトルグループに参画しました。PRと運用型広告の知見をかけ合わせた「検索創出型マーケティング(Search Creation Marketing、略称:SCM)」で、運用型広告だけでは難しかった低予算での認知拡大施策にも取り組み、お客様の事業拡大に貢献しています。
*Global Top 250 PR Agency Rankings2024(PRovoke)PR専門メディア「PR Week」より
今回キーワードマーケティングのプロダクトとして「検索創出型マーケティング」というワードを新たに創り出し、業界や世の中に認知・浸透させていく必要があるフェーズでした。ベクトルの子会社として元々「GROWTH」を代理販売する立ち位置でもあり、タクシー広告の媒体特性に関しては理解をしていましたが、「検索創出型マーケティング」自体の検索ボリュームを増やせる手法を探していた中で、タクシー広告が最適だと考え、出稿させていただきました。デジタルを含めて様々な施策がある中でも、タクシー広告に関しては優先的にトライしようという声が社内でもありました。
出稿期間 |2024/08/19 ~ 2024/09/29
メニュー |ZONE BUSINESS
今回の取り組みで、僕たちが特に重視しているのは「検索ボリューム」です。具体的な数値を正確に把握するのは難しいですが、検索された結果としてWEBページへの訪問が増えているかどうかを見ています。特に、リスティング広告のインプレッション数も重要な指標です。
PIVOTの公開日には、予想以上に大きな反響がありました。公開直後はアクセスが急増しましたが、すぐに落ち着きました。その後、タクシー広告を8月19日から始めたことで、再びアクセスが増え、一定のセッション数を維持できました。PIVOTは短期的に大きな効果をもたらし、タクシー広告はその効果を持続させる役割を果たしたと感じています。
また、リスティング広告のデータからも、Webサイト流入数に応じて、広告の表示回数が増えていることも確認できました。特にタクシー広告を始めてから、広告のクリック率も高くなっています。
トップページへの流入も増えており、これは「検索創出型マーケティング」に興味を持った方が増えた証拠だと思います。トップページに来る方が増えることは、ビジネスインパクトとして非常にポジティブです。
「検索創出型マーケティング」という言葉を広めるために、1000パターン以上の議論を重ねて最終的に決定しました。このワーディングが良かったことも、今回の成功に繋がったと考えています。


クリエイティブのこだわりを含めて、主に以下3点に関しては意識的に準備をしました。
- プロフェッショナルへの依頼
クリエイティブの多くはプロである「PIVOT」さんにお任せしましたが、特に重要なキーワードやフレーズについては、覚えやすく口に出しやすいものを意識し、MCの竹下さんにも発言してもらえるよう依頼しました。
- 直感的な理解を促すワーディング
カタカナ4文字などでそれっぽく作ることも可能ですが、聞いた瞬間に意味が直感的にわかる言葉を選ぶことを重視しました。「PIVOT」を見ていただいた方の中には「カチダス」の部分に興味を持ってくださった方が多く、全体問い合わせのうち3-4割が「カチダス」を使ってみたいという問い合わせでした。
- ユーザー体験の設計
タクシー広告では、QRコードを使ってYouTubeに誘導する導線を設計しました。導線設計が功を奏し、実際に検索数も増加しました。Xでは、QRコードの遷移先を「直接サービスサイトに設定した方が良いのでは?」というご意見もいただいたのですが、いきなりサービスサイトにアクセスしても、トンマナも異なる上にサービスサイトは基本的に自己PRの場になっているので、動画を見て興味を持った方からすると、段階や工程を飛ばしすぎている感覚がありました。そのため、まずYouTubeで興味を深めてもらう導線作りを行い、ユーザーがサービスに対する理解を深めた上で問い合わせに進むようにしました。
PIVOT動画はこちら

PIVOT×GROWTHというメディアの掛け合わせが、効果を最大化できた要因だと考えています。特にタクシー広告「GROWTH」では、繋がりを持てなかった層にリーチできた点が良かったですね。普段はコンバージョン獲得を目的とした施策のご相談をいただくことが多いのですが、今回はブランドのプロモーション施策といったマーケティング全体の戦略に関するご相談を数多くいただきました。また、普段はなかなか接点を持てないような大手企業からの問い合わせも増えました。これまでのデジタルマーケティングだけでは届かなかった層にリーチできたのは、タクシー広告の力だと感じています。
さらに、今回の投資に対するリターンも予想以上で、年度内に回収できそうな見込みです。これからは、既に「検索創出型マーケティング」を導入しているお客様の声を映像や記事にして、さらに広めていく計画も進めています。第2、第3の成功を目指して、次のステップに進んでいこうと思っています。
次に活かしたい点としては、今回クリエイティブを1パターンしか用意していなかったので、次回は複数のパターンを用意し、週ごとに反応をみていきたいと考えています。
また、「ZONE BUSINESS」という枠で出稿させていただきましたが、広告が多くの人に見られたことに驚きました。特に普段話さない美容室のオーナーからも「見ましたよ」と反応があり、「ZONE BUSINESS」という枠が非常に効果的だったと感じているので、次回も同様の枠で検討したいと思っています。
総括して、GROWTHの大きな画面や高品質なモニター、スピーカーが広告のインパクトを高めたと考えており、これが他のタクシー広告と比べて優れている点だと感じています。このようなハード面の良さが、広告の成功に大きく寄与したと実感しています。
