株式会社Endeavor 代表取締役の黒岩と申します。「Belle Up」は「まだ見たことのない韓国コスメとの出会いを」をコンセプトに、話題性・品質ともに高い韓国コスメを毎月980円(税/送料込)でお届けするサブスクリプションサービスです。SNSでは「これで980円はお得すぎる」「毎月届くのが楽しみ」などの投稿で話題沸騰。インフルエンサーを中心として拡散され、2024年の開始から約1年で沢山の方にご利用いただきました。
これまで主にSNSやインフルエンサーによるプロモーションを展開してきました。20〜40代の美容感度の高い女性を中心に一定のファンを獲得できていましたが、更に事業拡大を図る上で、「信頼性の獲得」や「より幅広い層への認知」が課題となっていました。特に、サブスクというサービスの特性上、“安心して申し込めるかどうか”という点がユーザーの判断軸になることが多く、単におしゃれ・トレンドというだけでなく、「信頼できるブランド」としてどう見せていくのか、ブランディングの視点が重要でした。そのような背景から、オンラインと異なる文脈でアプローチできるオフライン施策を模索するようになりました。
「GROWTH」は、都市部で働く女性に対して非常に親和性の高いメディアだと感じました。乗車中という“集中して視聴しやすい時間”に、目の前で映像が流れるため視認性が高く、広告の印象や訴求力が期待できる点が魅力的でした。今回は、移動時間の情報番組「HEADLIGHT」のメディアタイアップ枠を活用しましたが、第三者目線の構成で制作できた点も大きなポイントでした。
移動時間の情報番組「HEADLIGHT」で放映した内容としては、BelleUpのサービス紹介に加え、「韓国現地で専門家がセレクトしたアイテム」など、商品の独自性や特長を短い尺の中で端的に表現しました。ブランドの説明を直接的に行うのではなく「編集部注目の定額サービス」という特集企画の中で自然に伝えられたことで、広告らしさを抑えながらも、伝えたい価値をしっかりと届けることができたと感じています。
広告放映期間中にWebサイトへの流入が約20%増加しました。また、新規のサブスク会員登録も確認できており、オフライン広告からオンライン行動への導線が機能していたことが分かります。 さらに「タクシーで見ました」というお声も実際にユーザーの方から届いており、広告効果の“可視化”という点でも非常に有効な施策だったと感じています。また、これをきっかけに他企業様からのコラボレーションに関するお問い合わせをいただくなど、BtoB面での広がりも生まれました。
タクシー広告は、短期間でも効果を出せるメディアだと実感しました。乗車という日常の一部で自然に目に入る情報が、記憶に残り、実際の行動へとつながっていく。オンラインではなかなか生まれない、信頼やリアリティのような感覚がオフライン接触だからこそ届けることができたと感じています。また、広告としての視認性はもちろん、「信頼できるメディアで紹介されていた」という印象がサービスへの安心感にも繋がったと考えています。
今後は、クリエイティブのA/Bテストを行ってユーザーの反応を比較したり、新しい取り組みの情報訴求も含めて長期的な出稿も検討していきたいと思います。