山田様:弊社アカリクは、大学院生・ポストドクターを対象とした人材サービスを軸に事業を展開しています。「採用・キャリア支援事業」では、理系学生や大学院生に特化した就活サイト「アカリク」の運営等を通して、専門的能力・基礎能力が高い人材を求める企業に対しての採用支援を行っています。
他には「研究・教育支援事業」や「ジョブ型研究インターンシップ」など、大学院生が社会で活躍する機会を創出すること等も行っています。今回、広告出稿した「アカリク」は理系学生の登録数No.1の理系学生・大学院生に特化した新卒就活サイトです。
土井様:具体的なサービス内容の理解というよりも「アカリクが理系学生や大学院生に向けた就活サイトである」ということを、新卒採用を行っている企業の人事担当に知ってもらいたいと考えていました。
元々知名度もそんなに高くなかったので、「アカリクが何の事業をしているか」を深く理解してもらうというよりは、アカリクという会社が存在し「理系学生や大学院生向けの新卒採用」に関連した事業を展開しているということを知っていただくことが最大の狙いでした。また、タクシー広告の特性もある程度理解していたので、CPI・CPAといった指標での目標を設定はしていませんでした。サービス・会社名の認知度については、広告出稿期間中にブランドリフト調査を行い、タクシーでアカリクの広告に接触した方を対象に調査を取ったところ、非接触者と比較して、約2倍の方がサービスの特徴まで認知してもらえていることがわかりました。

2023年1月23日〜2月26日
土井様:最も大きな反響としては、問い合わせ数です。放映前3ヶ月間の数字と比較して、放映後は1.5倍まで増加しました。タクシー広告出稿によって今までリーチできていなかった層にアプローチできたことが要因だと考えています。
理系学生や大学院生の採用に関しては、現状学校推薦が多いです。
「理系学生、大学院生の就活ならアカリク」という市場における第一想起を一定の企業が獲得しているという状況ではないので、まずは第一想起を取っていきたいと思っています。まだ市場が完全に出来上がっていないサービス分野においては、タクシー広告で第一想起を獲得することで成功された他社さんの事例もお聞きしているので、意識していきたいと思っています。

山田様:タクシー広告を実際に見ていただいて、私自身へご連絡いただくことが増えました。特に、前職時代の当時のお客さんや関係者の方から連絡をいただき、そこから商談に繋がることもありましたので、タクシー広告の反響を実感しています。社内の反響でいうと、タクシーCMを出すということで、組織活性や企業ロイヤルティの向上に寄与していると感じています。
土井様:ターゲットが求職者か、もしくは法人かでクリエイティブを切り分けて考えています。
求職者向けには初音ミクを起用しているんですが、タクシー広告はBtoBがメインということもあり、受け手を意識したクリエイティブにしています。
例えば、タクシーCMに登場する理系就活生役の女性が白衣を着用しているんですが、理系の就活生は本来白衣を着用していないんですよね。でも、社会的なイメージだと理系=白衣になるので、視聴者視点で観る方がイメージしやすいように白衣を採用しました。そのほかで言うと、爽やかさを重視して、服装やナレーションなど全体を通じてクリーンに、アカデミックさを表現するようにしました。
また、タクシー広告のクリエイティブをベースに各施策と連携して社内で活用しています。
営業資料や、メールの署名にタクシーCMのYouTubeリンクをつけていたり、タクシーCMと同じキャストを起用してLPを制作したり、スチールのクリエイティブをデジタル広告に活用するなどしています。

土井様:私自身タクシーによく乗るのですが、あの芸人が出ているCMの会社といった形で、タレントと会社名が紐づいて記憶に残っているCMがあるので、予算次第ではありますが、僕らも理系学生を集めるために理系学生に人気のある方をキャスティングをしてみたいですね。
山田様:BtoC向け、就活生に対しての施策では、弊社でいうと大学・大学院生の登録誘導に繋げられる施策があれば挑戦したいと考えています。例えば、タクシー文化のある京都や札幌の大学教授向けをターゲットにするとか。タクシー広告とバスや電車の交通広告と連携するなどして、学生たちにリーチする方法を模索したいと思います。