モビリティメディア「GROWTH」に出稿した理由と
具体的なビジネスインパクトについて
弊社は、100%松竹株式会社の子会社となる広告代理店です。映画に関するタイアップ事業や宣伝、広告事業、イベント、SNS運用などを行っています。私は、メディア企画部に所属し、広告全般を扱っています。現在のマーケティングにおける課題は、宣伝手法の選択です。時代の変化やターゲット層に合わせて宣伝手法も変え、随時アップデートする必要があるのですが、 映画の場合は、まずは「認知」が重要なので、現在もTVへの広告出稿が多いです。ですが、最近はSNSによる宣伝も増えており、作品によってターゲット層も異なるので、作品に応じた最適なプロモーション方法・マーケティング手法は常に模索しています。宣伝したいターゲット 層に合わせて、効果的に媒体を選定する必要があると感じています。
御社にご提案して頂いたことが最初のきっかけなのですが、「シートベルト喚起×映画宣伝」はこれまでになかった新しい取り組みで、提案して頂いた際に、非常に興味を持ちました。実施するにあたり、目新しさとして、社内の興味も引きましたね。また「GROWTH」は、都内1.1万 台のタクシーと連携しているということで、ターゲットが30-50代男性である映画であれば、 非常に相性が良く、効果的に宣伝が進められるのではないかと感じました。ターゲットに合わせて、映画宣伝においても、タクシーという空間を有効的に使えるのではないかと感じたので 、「GROWTH」を導入させて頂きました。
数回に渡って、通常の広告出稿や新作映画シートベルトタイアップを行わせて頂きました。出稿期間に関しては、作品や形態にもよりますが、毎回約1-2週間程出稿させて頂きました。シートベルト喚起映像では、必ず出演キャストに「タクシーにご乗車の皆様へ」といった文言を動画の冒頭で伝えてもらうようにしました。理由としては、タクシー利用者の方に対して、ピンポイントに訴求することが出来ると考えたからです。また、ユーザーへの印象付けにも効果的だと考えています。効果測定等は特に実施していませんが、社内外含め、様々な方面からポジティブな反響がありました。単に、広告として新作映画情報を配信するのではなく、ユーザーに対して、一歩踏み込んだコミュニケーションが取れた施策であったと感じています。今後も実際に接触したユーザーの反応も見ながら、シートベルトタイアップは、継続的に実施したいと考えています。
先程もお伝えしましたが、「乗車している方が自分に対して言われているのではないかと特別感を感じる映像であること」は前提にしていました。また、単なるコンテンツではなく、あくまでも番宣の要素はしっかり取り入れるように、「大ヒット上映中!」等の文言や具体的な公開日をクリエイティブに記載するなど工夫しました。余談ですが、映画のようなコンテンツを活用した取り組みは、交渉が難しいケースが多いのですが、取り組み自体がユニークかつ新しい施策ということもあり、進めることができました。今後もターゲットに合う作品については継続し、利用者の方のユーザビリティを高めるために、プレゼント企画や試写会への招待等も行ってみたいですね。
基本的に現在もTVが主流になることが多いですね。作品自体を認知する上では、今も有効的な手段であると言えます。とはいえ、WEB広告も伸びているのは事実です。TVとの比率も、かなり変わってきていますね。特に若い方は、インターネットに触れる方が多いので、ティーン向けの作品であれば、WEBでの宣伝に注力することが増えてきています。時代の変化と共に、インターネットが主流になりつつありますが、オフラインのみの施策を行うというよりは、オンラインとオフラインとの掛け合わせで、どれだけ効果を最大化できるかを考えているので、新しい優良媒体であるモビリティメディアの可能性も探っていきたいと思っています。
相性はとても良いと感じています。例えば、その他のOOHとの違いを考えたときに、タクシーだと決定的に異なる点が、上質なプライベート空間で音声も出すことができ、きちんと映像を届けることが出来るということです。これは映画業界において、とても重要なポイントだと思います。また、タクシーによる移動は、一種のリフレッシュタイムだと捉えている方も多数いらっしゃると思います。そういったリフレッシュタイムに訴求することが出来るのは、強いですよね。現在配信中のビジネス系のコンテンツや広告に、エンタメの要素を少し加えるだけでもユーザーの印象が異なってくると思うので、今後エンタメ要素をもう少し加えていけば、より映画業界・エンタメ業界は興味を持つのではないでしょうか。