モビリティメディア「GROWTH」に出稿した理由と
具体的なビジネスインパクトについて
弊社は、ビデオリリースサービス「NewsTV」を展開しています。企業の商品やサービスについての ニュースを無料で動画に起こし、特定のターゲットに配信する事業です。これまではテキストと画像だけだったニュースを「動画」に変換し、弊社の配信プラットフォームやSNSで公開しています。2020年1月には、累計で2500本リリースを達成しました。まだまだ動画は今後もニーズがあり、成長の余地のある市場なので、今後も事業を更に伸ばしていきたいと考えています。マーケティング領域においても、「認知」はまだ獲得していきたいフェーズであり、ビデオリリースといえば、NewsTVを選んでもらえる状態を目指しています。
2018年にアンジャッシュの渡部建さんを起用した自社のWebCMを作るプロジェクトがあり、広告の出稿先としてタクシー広告を検討していました。理由としては、弊社はビジネス領域がBtoBなので、テレビCMでは一般大衆向けでインパクトがないと思っていたからです。タクシーであれば、私自身も広告を見てから、何かしら検索をしたり、出稿している企業を調べる習慣があったので、ダイレクトにビジネスマン・経営者層に訴求できる媒体だと感じていました。出稿当初は、タクシー広告自体の認知が浅かったように思えますが、経営者のなかでは既に話題で、BtoBの企業は特に、今後マーケティング施策において、タクシー広告を必ず選択するべきだと思っていましたね。
出稿の最大の目的は、「認知」であり、出稿期間に関しては、これまで計4回、大体毎回1ヶ月間ECONOMY VIEWで出稿しました。配信したクリエイティブは、アンジャッシュの渡部建さんを起用したクリエイティブです。動画内で、キーワードとなる「ビデオリリース」を繰り返し訴求することで、「ビデオリリース」というワードをユーザーに印象付け、検索まで誘導出来るように工夫しました。第1回目の出稿後の結果としては、配信前週/配信週で、「ビデオリリース」による検索クエリが466%に向上しました。第2回目の出稿では、配信前週/配信週で検索クエリが354%に向上しています。電話口でヒアリング出来た案件に限りますが、「GROWTH」経由での問い合わせは10件、うち受注は3件、30%の受注率は通常時に比べてもかなり良いです。また、出稿時期は、他時期と比較としても問い合わせが軒並み好調で、実質的に問い合わせに繋がっている潜在件数はもっと多いはずです。
気をつけたことは、やはり配信するクリエイティブでしょうか。具体的に、気をつけたポイントは以下3点です。『「ビデオリリース」の言葉を認知してもらうこと』『企業の課題を伝えて、解決すること』『乗っている人を不快にさせないクリエイティブであること』特に3つ目の「乗っている人を不快にさせないクリエイティブであること」は注意しましたね。タクシー広告は、1:1のプライベート空間で訴求できる媒体なので、良くも悪くも印象が付きやすい。クリエイティブを制作する際は、留意するべきポイントだと思います。また「タレント×サイネージ」はユーザーの興味・関心を引くのに効果的な手段だと感じており、実施して良かったと思います。実際に結果にも出ているので、再度効果は確信しましたね。
並行して行った施策は、自社の配信プラットフォームを使った動画広告配信ですね。その他には、SNSでの配信やリスティング、ディスプレイの広告も少し行っていました。どれもタクシー広告と相性は良かったと感じています。オンラインとオフラインの掛け合わせは効果的ですし、フリークエンシーを高めるためには、タクシーと同じクリエイティブを活用するのは必須で行った方が効果は期待できるかと。タクシー広告によって検索クエリ数も上がるので、サイトに訪れた人にリターゲティングしてディスプレイを見せるのは、並行して行った方が良い施策だと思います。
実際に数字を見て頂くと分かりますが、良いインパクトがあったと思います。先程結果の際にもお伝えしましたが、電話口でヒアリングできた案件だと、「GROWTH」経由での問い合わせは合計10件。発注につながったのは、そのうちの3件です。30%の受注率と考えれば、かなり発注確度の高い問い合わせがきていると思います。発注額に関しても、投資に関しては回収済みです。全体の問い合わせも自体も増えましたし、定性的な部分でいうと、弊社は大手総合広告代理店がクライアントでして、その方々にリーチできたのは営業のしやすさの向上にも繋がったと思います。認知につながったのはもちろん「1回話を聞いてみたい」と思ってもらえるようなクリエイティブとアプローチ先ができたと感じています。